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バセドー病/バセドー氏病/グレーブス病とも呼ばれています。バセドウ病の症状としては「甲状腺が腫れて(痛みはありません)喉仏の下方が盛り上がった」ようになります。また人によっては「目が出てきたり」「目がギラギラする」など目つきが変わってくることもあります。さらに甲状腺ホルモンがたくさん出ているため「胸がドキドキする」「体が痩せてくる」「指が震える」「下痢気味」になる「イライラして落ち着きがなくなる」「疲れやすい」などの症状も出てきます。
性別で見ると、男性では急に体の力が入らなくなることがあり、女性では月経がなくなったり不順になることもあります。また甲状腺ホルモンがたくさん出ている状態の時には妊娠しにくく、たとえ妊娠しても流産したり、奇形の心配がでてくることもあるのでホルモンのコントロールをすることが大変重要です。
原因は体内に甲状腺を刺激する物質(TSHレセプター抗体)ができて甲状腺を刺激し続けることにより甲状腺でホルモンがたくさん作られ分泌されることによります。
*そもそも甲状腺は「身体の新陳代謝を活発」にする働きを持つ[ 甲状腺ホルモン ]を分泌して体内が正常に保たれるように働いていますが、甲状腺に「ホルモンを分泌せよ」と命令する物質に「似た物質」が出来てしまうと甲状腺は過剰反応をしてしまい、甲状腺ホルモンを必要量以上に分泌してしまうのです。
バセドウ病を診断するためには、甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモン、甲状腺レセプター抗体(TBII、TSAb)を測定します。*この測定は少量の採血でわかります。
さらに甲状腺で甲状腺ホルモンがどの程度作られているかを測定します(甲状腺ヨード摂取率の測定:妊婦また授乳中の人には行いません)。また、超音波検査で甲状腺の腫れ具合や血の流れを測定し、さらに腫瘍の合併がないかどうかを調べます。
飲み薬による治療、アイソトープ治療、手術の3つの方法があります。日本では飲み薬による治療が一般的ですが、アメリカではアイソトープ治療が治療法の全体の約80%を占めています。各治療法には下記のような長所と短所があります。
A)飲み薬による治療
| ○長所 |
薬を飲むだけで治療ができるために、通院しながらの治療が可能。 |
| ×短所 |
長期間を要する治療方法で、甲状腺の腫れが大きい人や甲状腺レセプター抗体が高い人などは常に薬を飲み続けなければいけなりません。
また、少数ですが非常に重い副作用が発生することもあるので、頻繁な通院が必要となります。
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B)アイソトープ治療
| ○長所 |
通院治療が可能で、飲み薬に比べ短期間で治療できます。また、放射性ヨードを使用する治療ですが、癌や白血病などを誘発する心配がないことがアイソトープ治療の先進国であるアメリカで、長期間のデータ分析により実証されています。もちろん妊娠中の女性には行いませんが、若い女性にアイソトープ治療を行っても将来の出産において悪影響を及ぼすことはありません。 |
| ×短所 |
特殊な設備が必要なため、アイソトープ治療を行える病院は限られています。2001年11月現在、福岡県では現在当院と九州大学病院のみです。また、効き方に大きな個人差があるため、将来甲状腺機能低下になる人が多いのも事実です。妊婦や授乳中の人、子どもには行われていません。
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C)手術
| ○長所 |
甲状腺が大きいなど、薬で治りにくい人でも確実に治療できる方法で短期間で治ります。甲状腺を一部残して切除する手術をおこなう病院では、8割以上の確率で手術後すべての薬を飲まなくてよくなります。 |
| ×短所 |
甲状腺のある喉元あたりに手術のあとが残ってしまいます。ただし、病院によっては間近で見てもほとんどわからない程の傷跡にすることも可能です。入院治療が必要です。施設によって手術成績や手術の後遺症、術後の甲状腺機能に大きなばらつきがあるのが実状です。施設をよく吟味する必要があります。 |
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