Q1 私は20代のバセドウ病で治療中の女性です。最近妊娠していることがわかり、今飲んでいる薬が胎児に影響を与えないか心配しています。薬を中止したいのですが、いかがでしょうか?
A1:
以前は抗甲状腺剤(メルカゾール、チウラジールなど)が、胎児に奇形を及ぼすのではないかと考えられたこともありましたが、現在では抗甲状腺剤による奇形などの危険性が大変少ないことがわかりました。むしろ、薬の服用を中止することにより甲状腺機能が高い状態にあることの方が胎児に悪影響を及ぼすということがわかっています。また、妊娠中は甲状腺機能が変化することが多く、いつもより頻繁に甲状腺機能を検査する必要があります。そして、産後、授乳に関してはメルカゾールよりチウラジールの方がおっぱいに薬の成分が出ることが少なく、 チウラジールの服用が望ましいという考え方もあります。また、授乳中には妊娠中に治っていた甲状腺機能亢進症が再発することが多く、定期的に検査を行う必要があります。

Q2 私はバセドウ病で飲み薬での治療を3年以上続けていますが、いまだに薬を中止すると、バセドウ病が再発します。いつまで薬を飲み続ければよいのでしょうか。
A2:
薬を2年以上飲み続けても薬が中止できない時には、このまま薬を飲み続けても薬が中止できる可能性は大変少ないと考えられます。漫然と薬を飲み続けることは、体にとっても、医療経済的にもよくありません。このような時には、その他の手術やアイソトープ治療などを検討する必要があります。専門医の受診をおすすめします。

Q3 甲状腺の腫瘍のため病院で定期的に検査をしていますが、超音波検査と細胞診検査を行った結果たぶん良性でしょうとのことでした。このまま定期検査を続けるだけでよいのでしょうか?もしガンだったらと考えると怖い気がします。
A3:
甲状腺の腫瘍の良・悪性を判断する方法として超音波検査と細胞診検査はとても有効です。しかし、超音波検査も細胞診検査もともに、甲状腺の場合には特殊な検査であるため大変豊富な検査経験のある施設でないと的確な診断は困難なことが多いようです。セカンドオピニオン(=もう一人の医師の判断)として専門施設に受診することも一つの方法です。



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