「糖尿病って病名を知っていますか?」ほとんどの方が「知っている」と答えるはずです。それほど糖尿病は有名で患者の多い病気なのです。では「糖尿病ってどんな病気ですか?」と訊かれたらどうでしょうか。「糖尿病の人は甘いモノを控えなければいけない。」「運動をしなくてはならない」と何となく思ってはいませんか。糖尿病は有名な病気であると同時にその実状をあまりにも知られていない病気でもあるのです。
糖尿病は現在の日本で劇的に増加している病気のひとつで、40歳以上では10人に1人、50〜60代では5.5人に1人は糖尿病であると云われています。そしてそのほとんどの人が自分が「糖尿病であることを自覚していない」のです。そう、糖尿病は「症状のない病気」なのです。腫れたり痛んだりしない病気。知らないうちに静かに進行していく大変恐ろしい病気なのです。気づいたときには重度にまで進行していることも少なくない本当に恐ろしい病気なのです。成人で失明する人の最も多い原因は糖尿病です。成人で血液透析になる人の最も多い原因も糖尿病なのです。
糖尿病はその他、神経を冒(=おか)し、心臓や脳の血管を冒し、心筋梗塞(=しんきんこうそく)や脳梗塞などの重大な原因となるのです。このように糖尿病は、全身を冒してゆく原因となるとても危険な病気です。しかし、むやみに恐れることはありません。糖尿病は症状が少ない分、きちんと明確な意志を持ってコントロールしていれば、全く恐ろしい病気ではないのです。糖尿病をきちんとコントロールしていくためには、まず相手(=糖尿病)をよく知ることが必要です。
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